2021年度夏期スクーリング振り返り

もうスクの上限とり切っちゃったので今年は何もしなくていい、いやむしろ経済的には「しちゃいけない」感じだったんですけど、卒業所要単位が足りてきたらとってみたかった科目をとらずに終わるというのも寂しいなあ、と思ったら手が勝手に動きあっという間に申請してしまっていました。その場合不許可になってもいいんじゃないか?と思うんですけどこういうのに限ってオールOKだったんですよね。しかしI期もII期も両方フル出場しなくてもいいんじゃないの?私…。

I期

全てオンデマンドを選んだので午前も午後もないんですが、一応午前が中国文学、午後が環境学入門でした。

中国文学

本当は中国語をとりたかったんだけど、漢詩に触れてみたいという希望もあって中国文学を履修しました。題材が通俗文芸で、三国志とか水滸伝とか西遊記とか、日本人にも馴染みのある物語の成り立ちを学べたのがすごくよかったです。あとは『山月記』のように日本語に翻案されたものが特に有名ですが、人間が虎になっちゃったり、怪奇現象に出会ったり、動物と話ができたりするような伝奇ものも多く扱われた講義だったので、もともとホラー系の話が好きな私はもう毎日楽しくてしかたなかったです。とってよかった!

評価は毎日のリアクションペーパー(これで出席もとっていたようです)と、最終課題で決まります。最終課題は、授業で扱ったさまざまなジャンルの中国文学について簡潔に説明し、自分の見解を述べるというもの。読み返すとなかなか苦し紛れなことが書いてあるんだけど、まあ成績は割とどうでもよくて、とにかく楽しかったですねえ。

環境学入門

こちらは総合科目。総合科目もすでにお釣りがくるくらいとっちゃってるんだけど、これもずーっととりたかった科目です。環境問題に関する、法学、経済学、物理学、生物学、環境学という多彩な分野を網羅した学際的研究に基づく講義で、日替わりでいろいろな分野の先生がお話してくださいます。スライドも盛りだくさんで、消化するのがなかなか大変でした…。そして私は法学や経済学よりもやはり物理学や生物学の方が飲み込みやすいんだということも改めてわかりました。学際的な研究や環境問題に関心のある方には超おすすめです。こちらは講義内容によって小テストの日とリアクションペーパーの日があって、小テストはすぐに結果がわかるし(だいたい制限時間20分なのに5分くらいでやっつけて2問くらい間違えてるという体たらく)リアクションペーパーは全てまとめて最終日にフィードバックをしてくださるし、コロナ禍のオンデマンド授業としては最大限インタラクティブにやってくださってありがたいなあと感じました。

II期

こうして整理してみるとモチベーションがあって履修した科目ばっかりなのに、やっている間はけっこうきつかったですね。オンデマンドだから普通に仕事にも行っていたし、そうするとその日の講義動画は帰宅後に見てしまわないといけないし、課題の締め切りは翌日までとかだし、ちょっと睡眠時間を圧迫して、II期では体調を崩したりしてました。危ない危ない。

ロシア語(初級)

外国語科目はほんと、もっととりたかった。それこそ中国語とか。朝鮮語も。こんなリーズナブルな受講料でここまで親身な指導が受けられるなんてそうないですもん。

というわけで、大昔に戯れに始めたものの戯れただけに終わったロシア語に再挑戦しました。キリル文字もだいぶ忘れてましたが、少し思い出してきたかな。とはいえたったの6日間ですもんねえ。もう少し書き慣れないとすらすら読めるようにはならなさそうです。(というか、書けるようになれば、読めるはず!)

先生がすごくすごくすごく素敵な先生でした!先生との出会いって大きいですよね。講義もパワポに音声埋め込みでいつでも復習できるようになっていたし、毎日課題が出されるのですがそれには必ず先生が手書きのコメントをつけて返してくださっていたし。ディスカッション機能も駆使して、受講生との交流も積極的に深めていらっしゃいました。毎回の温かいコメント本当に嬉しかったです。途中でこちらの進捗状況も気にしてくださって、「どんどん先に進みたい人」と「少し振り返って復習メインでやりたい人」二通りの課題まで用意してくださいました。私はこういう性格なので二つの課題は両方がんばってやったんですが、最終課題は一つしか出せず…。もっとも一つ出せばちゃんと成績をつけていただけるとのことなのですが。

ロシア語、今度こそ忘れないように、いただいた課題とテキストの練習問題を時々解いてみようと思います。教科書をいちいち見ないですらすら解けるようになりたいですもん。

イギリス文学

午後はイギリス文学でした。今回はオスカー・ワイルドの童話集から、有名な「幸福の王子」とそこまで有名ではない「ナイチンゲールと薔薇」の2編をがっつり読みます。ほんとにがっつり。こちらも毎日小課題が出て、ロシア語との両立が大変だった〜。ロシア語の方がパズルを解くような面白さがあるのでつい優先させてしまって、イギリス文学の課題は一題提出しそびれてしまいました。

まあ成績つかなくてもいいんだけど…何度も言うようだけどスクの単位は上限に達しているので…。

文学に本腰を入れたいと思ったのは、昨年とった英語リーディングと英米散文研究のおかげです。(どちらも大串先生)

文学作品を、その背景までしっかり読み込むという作業がものすごく面白くて癖になりました。もちろん今回のイギリス文学も予想通り、こちらはパズルを解くというよりミステリーを読むような感覚かな。先生から出される課題が的確なので、それに答えようとすると深い読解が必要になる…。時間に追われながらで自分の中では不満も残っているんですが、ワイルドの耽美主義的な描写とキリスト教(特にカトリック)の価値観など、複雑な作品世界を堪能できました。3類じゃないので翻訳も同時に読みましたけどね…。翻訳の妙も楽しめたのでよかったです。

 

というわけで夏スク無事終わりました。

そしてよせばいいのに夜スクも許可されてしまい…。

私の明日はどっちだ…?