ありがたい不合格

フランス文学史Ⅰ、web提出だったのにkccはチェックしていなくて、結果が出ていたのをお友達のブログで知りました。フランス文学での不合格は2回目なんですけど、毎回添削が具体的かつ丁寧で次に繋がるコメントをたくさん書いていただいていて、不合格ってやっぱり勉強になる。負け惜しみではなく!

このところ科目試験の代替レポでも不調だったんですが、今回いただいたコメントをしっかり分析すればその理由がわかる気がしました。それに、今までは学部生という立場にある意味甘えていたというか、考察がぬるかったと改めて気づかされた。来年度卒業なのでこんなことやってたらダメですね。精度を上げていかないと。西洋哲学史Ⅱでも指摘されたことが根っこのところにあるんだなあって自覚できました。論点を整理して、ポイントを絞って、深く作品に入り込まないと文学作品は読みきれないんですよね。もちろん、哲学も同じだと思います。哲学者の思想も、表面的なところをなぞっているだけでは自分のものにできないですし。

 

そんな私ですが、ここ2年くらい月イチで徳倫理学の研究会に参加しています。出席者が次回の予定を決めるシステムなので、2回くらい欠席するとずっと出席できないということになってしまうのと、今年はやはりコロナウイルス感染症のために開催が変則的だったこともあってご無沙汰でしたが、久しぶりに出席して議論に参加してこれも勉強になりました。

その中で、こちらは3年くらい前にお邪魔していた上智大学哲学科の有志による読書会で読んだ論文の内容をふと思い出して例に引くことができて、自分でもちょっとびっくりしました。その論文は現代の分析哲学のかなり高度な研究を扱ったもので、読書会に参加していた当時は小学生並みの感想しか出てこなかったんです。

でもなにかの時に過去の議論をふわっと思い出すことができるのって感動するんですよね!哲学を勉強し始めてから、年に1〜2回ですがこういうことがあって、勉強してみてよかった〜!と感じる瞬間でもあります。

すごーく深く読み込めなくても、難しくても、とにかく食らいついて一度でも読んだり議論したりすることがあれば、それは自分の栄養になって後からついてくるっていうこともあるんですね。

そういう意味では今回のフランス文学史の課題図書は、まだ食らいつき方が甘かったし、自分の中での議論が足りてなかったんだな。

今は英米散文研究でアメリカ文学も読んでいるんですが、こちらももう少し深く食らいつかないと!モチベーション上がりました。絶対卒論にも反映できる。ありがたい不合格でした。