社会学史Ⅱ レポート課題図書

試験が終わったら書名を公開すると言っていたのを思い出しました。

歴史は科学か

歴史は科学か

 

発売日が1965年9月25日になっている…。

幸運にも地元図書館に所蔵があったので、何度も期限を延長して読みました。

この本はマイヤーさんが書いた論文「歴史の理論と方法」と、それに反論するウェーバーさんの論文「文化科学の論理学の領域における批判的研究」(通称マイヤー論文)の二本立てになっていて、ウェーバーさんのだけ読んでも話が繋がらないという構造です。

結局マイヤーさんのも読んで、ウェーバーさんの反論部分も読んで、それでもわからなくて先行研究を当たりまくりました。レポートに参考文献として記載していないものも含めたら7本くらいの論文を読んだかな。読んでも読んでもわからなかったのですが、関西学院大学の盛山先生の論文がすごくわかりやすくまとまっていて、そこを糸口になんとか先に進めるようになったという感じです。

ただし、盛山先生の論文を読んだことがきっかけで、「客観性論文」(という通称の別の論文がある)に言及しているものまで読まなきゃいけなくなり、参考にするべき資料自体は増えましたね…。

そして、最も助けになったのは、なんと廃止科目である「歴史哲学」のテキストでした。文献を読み進めるうちに、「歴史哲学」で目にした研究者の名前がちらほら出てくるので、その研究者について手っ取り早く知るにはやはり通信のテキストが内容も分量も手頃だったのです。

「歴史哲学」は科目試験3回目でやっと単位が取れたのでテキストもそれだけ読み込んだつもりだったのですが、今回ウェーバーの論文を読んでやっとわかった部分がいくつもありました。テキストだけぼーっと読んでいたのではダメなんですね…。

もっと簡単に読める文献を課題にすることもできたのかもしれませんが、自分の最大の関心事である科学の方法論について書かれたものを、わからないながらも読んで自分なりにまとめられたことで、少しは進歩できたような気がしたりしています。

たぶんこれを選ぶ人はあまりいないと思うので、内情も書いてみました。

この論文、2類の人にもおすすめです!