福澤本とか新規レポとか
哲科の先輩のブログ、勉強になるのでいつも読んでいます。(哲科って略すの上智だけかな?)
さすが塾員というべきか、この本が紹介されていました。
福沢の「虚学」批判が当時の儒教社会のいかなる側面に向けられていたのか、あるいは彼の言う「実学」がお金になるか否かという拝金主義に基づくものではなく、固定化され順応することだけが求められる社会的・自然的秩序の破壊を目論む、実験精神や学的な検証の重視――これはなにも物理学だけでなく、人文学も含む――を掲げていた点などが明快に示されている。
なぜか東京工科大学も基本理念に福澤の「実学」を掲げているらしく、コンピュータサイエンス学部のブログでは清家塾長の言葉が引用されていました。丸山先生の著書と趣旨は同じです。
実学とは自然科学のみならず、社会・人文科学をふくめた実証科学のことであり、事物の真の姿は実証的な学問を通じて分かるという意味です。福澤の実学の精神とは、実証科学に基づいて理解される真理を謙虚に学んで、問題を解決しようとする姿勢といえます
在学していると、折に触れて福澤の思想が色々な場所に引用されている場面に遭遇するのですが、私自身この「実学」という考え方に魅力を感じて入学したわけなので、2年目の今年は福澤諭吉のことをもう少し勉強しようかなあという気持ちになりました。先輩のブログがいいきっかけとなりそうです。(とか言いつつEスクのアレはとっていません)(関係ないけど近畿大学の基本理念も「実学」でした。他大でも福澤先生大人気ですね)
こんなのを見つけたので今度やってみよう。
他にも面白そうな科目があるぞ…。
今は再レポで苦しんでいるわけなのですが、再レポって一度は勉強した科目なので、そういう意味での変な安心感はあります。
新年度になって新しいテキストが配本されたけど、まだろくに目を通してもいない科目の新規レポを書こうと思うと未知の世界なだけに少し怖気づいてしまいますね…。やっぱり再レポの方が気が楽、みたいな感じになってしまっています。新しいこと始めるの怖い。
唯一科学哲学だけは、少しずつ文献を買い集めたりしているので、そんなに怖くないんですが…。(文献といっても科学哲学全般であって、レポート課題に即したものではないです)
今のところ、2016年度総合科目「哲学」のレポートのために参考文献を集めて読む→よくわからない記述が出てくるので、一次資料を探してみようかなと思う→そこに関連して分析哲学、科学哲学関連の研究者の論文を発見する→入手する(まだ読み込むところまではいってません)、という流れになっていて、勉強のしかたとしてこんなのでいいのかどうかわかりませんが、去年はちんぷんかんぷんだった哲学用語の何百分の一かはわかるようになってきているのはいい手応えなのかもしれません。
こんなことやってるうちに卒論のテーマもだんだん決まってくるといいなーとか思っています。
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次はこれを読もうかな〜。
- 作者: ケン・ビンモア,金澤悠介,海野道郎
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これも読みたい!これはオックスフォード大学出版局が刊行している入門書( Very Short Introductions )のシリーズです。日本語訳は岩波書店や丸善出版など数社から出されています。ざっくりですが人文系は岩波、理工系は丸善みたいなくくりもあるようです。
Amazonで見ると、大学の講義でテキストに使うところもあるようですし、専攻分野のものについては何冊か揃えてみてもいいかなと思っています。