文学は難しい(ちょっとだけ追記)
こんな記事を読むと、細かい設定が違ったとしても、当事者のアメリカ国民にとって今まさにこの小説の背景がフィットするということなんだろうな、と素直に思ってしまいます。チェーン店でない地元の小さな書店が、自分の店のディスプレイにこの本を使うことでメッセージを発信していると知って、それを批判する気持ちにはなれずにいます。
東エルサレムの書店でもなぜか平積みにされているそうです。
HARA Bunjiro 原 文次郎@harabun東エルサレム、サラハディーン通りの某有名書店に重ね置きされていたジョージ・オーウェルの「1984 」。トランプ大統領就任を機に米国で良く読まれていると聞きましたがここにも影響か。私は1982年に大学の英語教材として原書で読みました… https://t.co/P91cfHh2KZ
2017年02月05日 08:32
(貼らないと書きましたがやっぱり貼ります)
本にはそういう力がありますね。
記事にもタイトルが出ていましたが、シンクレア・ルイスの “It Can’t Happen Here” も併せて人気だそうです。
これは邦訳がまだないのかな。読んだ人からは、1984より今の世相に合うのでは、という感想も出ています。アートとカルチャーの雑誌である『サロン』からは
“The novel that foreshadowed Donald Trump’s authoritarian appeal.”—Salon
こんな書評が出ているそうです。オーウェルよりは緩めの描写で読みやすいんだとか。いやー、それでも難しそうです。
マーガレット・アトウッドの『侍女の物語』をお勧めしている人もいました。
この時流に乗って再び話題になっているそうなので、読んでみたいです。
ちょっとしたきっかけで、今まで知らなかった作家や作品を知るのは楽しいですね。それでもやはり文学は難しいです。