文学は難しい(ちょっとだけ追記)

文学音痴なので、オーウェルの "1984"、1984年に流行ったなあ、なんて間抜けな感想しか出てきませんが…。
こんな記事を読むと、細かい設定が違ったとしても、当事者のアメリカ国民にとって今まさにこの小説の背景がフィットするということなんだろうな、と素直に思ってしまいます。チェーン店でない地元の小さな書店が、自分の店のディスプレイにこの本を使うことでメッセージを発信していると知って、それを批判する気持ちにはなれずにいます。
エルサレムの書店でもなぜか平積みにされているそうです。
(貼らないと書きましたがやっぱり貼ります)
本にはそういう力がありますね。
 
記事にもタイトルが出ていましたが、シンクレア・ルイスの “It Can’t Happen Here” も併せて人気だそうです。
 
 
これは邦訳がまだないのかな。読んだ人からは、1984より今の世相に合うのでは、という感想も出ています。アートとカルチャーの雑誌である『サロン』からは
 
“The novel that foreshadowed Donald Trump’s authoritarian appeal.”—Salon
 
こんな書評が出ているそうです。オーウェルよりは緩めの描写で読みやすいんだとか。いやー、それでも難しそうです。
 
マーガレット・アトウッドの『侍女の物語』をお勧めしている人もいました。
 
 
この時流に乗って再び話題になっているそうなので、読んでみたいです。
ちょっとしたきっかけで、今まで知らなかった作家や作品を知るのは楽しいですね。それでもやはり文学は難しいです。