難しかったけど

シンポジウム"これからのウィトゲンシュタイン" 行ってきました。

事前に『論理哲学論考』を少しでも読んでから、と思ったものの、実際は数ページしか読めないままの参加となりました。でもですね。参加した感想としては、1回や2回読んだくらいでは全くわからなかっただろうなという感じです。

それでもまるっきり無駄な時間だったわけではありません。今日のプログラムは論考を再読しての考察と、論考の数学的な側面を主に扱いましたが、頭の中の今まで使ったことがなかった部分をものすごく刺激されましたし、「ウィトゲンシュタイン難しそうだしわかんない」ではなく「機会があったらもっと読み込んでみたいかも」と思えたのは収穫だったと思います。

一応1類(哲学)ということで今の大学に入ったけど、テキストの勉強だけではなにをどうすればいいのかわからなかったかもしれません。今回社会学のレポートが返ってきて感じたことでもあるんですが、合格してしまうとその科目ってそれ以上掘り下げることなく、試験に受かれば単位が取得できてしまいますよね。でも大学の学問ってそれでわかった気になってはいけないのでは…やればやるほど奥が深いし、特に哲学のような歴史もあって派生した分野も多くて、他の領域とも重なるところの多い学問は、やってもやってもやりきった感じが持てないと思います。

今回このシンポジウムに参加してみて、独学では得ることのできない、人間が持っている熱量のようなものが伝わってきました。スクーリングで哲学の勉強ができるのは年に1〜2回のチャンスしかないので、こういう場で得る知見ってすごくモチベーションがあがると思います。

質疑応答でやりとりしていたガチ哲学者さんたち、にっこり笑いながら「その解釈甘いですね」とツッコミを入れてたりして、怖かったけどね…。

 

さて。大学に行ったらまたイベントのネタを拾ってきました!

現在問い合わせ中ですので、お返事をいただいてからご紹介しますね。