読書ノートの作り方講座に行ってきました

以前告知した、日吉メディアセンターで行われた「読書ノートの作り方講座」に参加してきました。
今回作り方を学んだ読書ノートは、趣味の読書ではなくビジネス書や研究書などの、勉強や研究や仕事に使う書籍を読んだときに作るノートを想定しています。なので読みっぱなしではだめなんですね。あとできちんと活用できるような工夫が必要です、というお話から始まりました。
画像は学部生の方が一所懸命作ったパワーポイントや講義資料です。説明もすごく熱意のこもったものだったし、参加されていた学部生の皆さんも真剣に耳を傾けていました。短い時間ながら要点が整理されていてわかりやすかったです。これがアカデミックスキルズというものなんですね…勉強になりました。
 
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架空のレポート課題と、それに使える参考文献のコピーを配られ、実際に読書ノート(というかカード)を作ってみるという演習も行いました。
読書ノートは自分が作りやすく見やすければよくて、形式は自由です、という結論だったのですが、それでも自己流では挫折してしまいますし、こうやって学生同士での情報交換を通じて基本のやり方を身につけられるのはとても有益だと思いました。
 
せっかくなので要点だけご紹介しますね。
  • 読書ノートについては
  ・本に直接書き込む方法 アンダーライン、傍線や気がついたことのメモ書きなど。その際三色ボールペンを使って、重要度に応じて色分けするという手法を紹介されました。
  ・ノートに書き込んでいく方法 著者名、書名、出版社などの書誌情報(レポートに参考文献として掲載できるように詳しく)と、本の内容、自分の一言感想を書く。コピーや関連資料を切り貼りしておくのも効果的。読んだ日付は必ず書くこと。
  ・カードを使う方法 A6くらいの大きさのカードを横長に使って、書誌情報と内容に関するメモを残しておく。書誌情報と内容は別立てにしておいた方がいい。1枚のカードに内容を盛り込みすぎず、一言二言で簡潔に。本の概要は書かずに自分が得た着想やひらめきを残す。カードにも書いた日付、本を読了した日付などを必ず書いておく。

  の3つの手法を紹介されました。実際に演習で使ったのは読書カードです。

  • ノートは時系列で残るし、綴じてあるので内容がばらけず保管に便利だけど、後で必要な部分だけを見たいときにはちょっと不便。
  • カードは断片的ではあるけど順番を入れ替えたり、必要な部分だけをピックアップしてレポートの構想に使えるという利点がある。

レポートの参考文献は図書館で借りてくることが多く、書き込みができなかったことや、とにかく書き始めたら周りが見えなくなって書き終わったら燃え尽きるみたいなことを繰り返してきたので、参考文献も読み終わった後の整理ができていませんでした。レポートの構想を組み立てるための、参考文献を読み込む段階でちゃんと情報を整理しておいて、後で読み返しやすいようになっていればきっとすごく楽だと思います。

11月に提出したレポートもたぶん再提出かなと思うし、2月までにあと3本は書きたいので、今後はきちんと整理して頭の中がごちゃごちゃにならないようにしたいな。

 

 

今回のセミナーでも紹介された、京都大学名誉教授だった梅棹忠夫先生による、カードを使った情報整理法について詳しく書かれた本です。ここではカードのサイズをB6としています。この本はだいぶ前に買って持っていました。複数回読み直しているけどなかなか身につかないので、再読しなきゃ。

 

セミナーは今月中にあと1回あります。

日吉図書館のクリアファイルがお土産にもらえますよ〜。