2019年度夜間スクーリング3日目

音楽史2日目。仕事があったので少し遅れて入室しました。前回はグレゴリオ聖歌からの歴史を駆け足で勉強しましたが、今回からはいよいよ新しい音楽が始まりますよ〜。でもその前に、芸術全般のおさらいで象徴主義とか耽美主義もちらっと。ドビュッシーの『牧神の午後への前奏曲』を実際に聴いて、これまでの曲とどこが違うのかを先生が解説してくださいました。いろいろ禁断の和音を使ったり、挑戦的な曲ではあったようです。今聴くとただ幻想的できれい、ですけどね。

この流れでゲルギエフのバレエ・リュスのレパートリーを動画で観たりしておお、なんていい授業なんだぁ。『青列車』とハルサイ観ました。ハルサイ。『春の祭典』。せっかくなのでそのままストラヴィンスキーの作曲技法に突入します。本当にいい授業だ…。

音楽はどんどん新しくなっていき、1900年代になるとノイズも音楽の一つとして取り扱われるようになってきます。人工物の美しさは自然の美しさにも匹敵する。よく考えられた雑音は音楽を奏でることができる。そして、徐々に機械そのものが音楽を演奏する電子音楽に発展していくんですが、今日はこの少し前まで。

音高がなくメロディーを奏でることのできない打楽器は、それ自体ではノイズしか発することができません。しかしこの時代の挑戦的な作曲家は打楽器のみで作曲するということを試みました。楽譜がシンプルですばらしい。なお、鍵盤楽器も一応打楽器?なので音程のあるチューブラーベルマリンバはもちろん、ピアノも参加しています。もっともピアノは旋律担当ではなく倍音担当でした。

このほか、ピアノの筐体の中の弦を弾いて鳴らす曲とか、まあまあ音楽を長くやってきた自負のある私でも知らない曲がいくつもあってとても楽しかった〜。

こういうマニアックな講義を取れるのが大学の楽しみですよね。いつかは履修するつもりでしたが、思い切って取ってよかったです(今の所は)。

次回は十二音技法。シェーンベルクだ!