2018年度夏期スクーリングⅡ期 -2-

4日目

今日からは内容が変わって時間の哲学です。

まだ勉強したことのないジャンルで、初めての概念が多くてついていくのがやっとな感じでした。やったことのあるジャンルでもそうなんですけど。

今日のところはギリシア哲学から時間の概念の捉え方について丁寧に解説していただいて、なんとか把握できたかな。

近くの席の人と食堂でばったり会って一緒にお昼をいただいたりして、やっとスクーリングっぽくなってきたかも。

 

5日目

近代以降の時間論に入って、途端に議論が抽象的になり、理解するのに時間がかかるようになってきました。でも講義は淡々と進むし、わからない部分はもちろん質問できるんですが、何がわからないのかもわからなくて質問もできないみたいな感じです。

先生が区切りごとに質問タイムを設けてくださるんですが、だんだん先生の回答を待たずに学生同士で意見を交わし合うようになってきたりして、活発な議論が展開されていました。こういう時に喧嘩腰の人がいたりすると雰囲気が悪くなりがちですが、この授業はそういうこともなくて、むしろみんなの解釈が聞けて勉強になります。先生も「人数が少なかったらゼミ形式にしてみんなの意見を聞きたいところだけどそうもいかなくて…」とおっしゃっていました。スクーリングで少人数のゼミ形式での哲学って今のところないので、そういうのやってみたいですね。

なんてわかったようなことを書きましたが、明日試験なんですよね?大丈夫かな…。

 

最終日

泣いても笑っても今日で最後です。

前半は時間と意識の問題について。哲学のテキストを読んでいるといつも起きるあの感覚、"日本語で書かれているから個々の言葉の意味はわかるのに文章になると意味がわからない状態"がやってきました!

書かれていること、言われていることはわかるけど、それを誰かに説明できるかというと多分無理です。

この状態で試験に臨んだのですから、結果は推して知るべしですね。

先生方は試験の開始時刻などに配慮してくださって、やりやすかったのですが、答案の出来は…うーーん。

持ち込み可だし、半分は事前に問題を告知されていて回答を準備してもいいと言われていたんですけど、まるっきり同じことを2回書くのが苦痛で、用語のまとめだけ簡単にしてぶっつけ本番でまとめたのは思ったよりきつかったです。残り半分はその場で問題を見ての選択形式でしたが、まずどれを選ぶかで迷ってなかなか書き始められず。開始と同時にみんなの鉛筆がサラサラ音を立て始めたのに相当焦りました。

それでも時間いっぱい使って、書けることは全て書きました。もうあとは採点の結果を受け入れます。

しかしキーワードのみ抽出しただけの状態から、内容はともかくあの分量があの時間内に書けたということは、テキスト科目のレポートも正味3時間くらいあれば書けてしまうのでは…?書けない書けないって言ってるのはただの甘えな気がしてきました。

終了後にシンポジウム(元来の意味は「饗宴」ということで、みんなでお酒を飲みながら語り合いましょうという趣旨。要は打ち上げですね)を設けていただきましたが、私はこの後別の予定があり、そそくさと教室を後にしました。でも校舎の外で同じ授業をとっていた人たちとばったり会って少し立ち話。ほとんどのみなさんがⅢ期にも参加されるとのことで、「三田でも会いましょう」と連絡先を交換しました。というか、1類多いな。あたりまえといえばあたりまえだけど。私は入学後に哲学を選んだのですが、意外にも最初から哲学をやるために1類を選んだ人が何人かいて、「慶應で哲学をやる」という強い意志がある人、すごいなあなんて思った今年の夏スクでした。

1日おいてまた次の科目が始まります。新しい出会いが楽しみです。