中英語のおもひで

中世英文学史、楽しみにしていた科目なのですごく楽しいし嬉しいのですが、OEとかMEとかさっぱりわかりません。でも実は小学生だった私が最初に目にしたまとまった量の英語はMEだったのです。(他学部の皆様のために解説するとOEはOld English/古英語、MEはMiddle English/中英語です。)

 


Christ Church Cathedral Choir - Wolcum Yole! - Ceremony of Carols

小学6年生の夏でした。こんな歌詞です。もちろんカタカナで読み仮名を振りました。

Wolcum,
Wolcum,
Wolcum be thou hevenè king,
Wolcum Yole!
Wolcum, born in one morning,
Wolcum for whom we sall sing!

Wolcum be ye, Stevene and Jon,
Wolcum, Innocentes eveyone,
Wolcum, Thomas marter one,

Wolcum be ye, good Newe Yere,
Wolcum, Twelfth Day both in fere,
Wolcum, seintes lese and dere,

Wolcum Yole!
Wolcum,
Candelmese,
Quene of bliss,
Wolcum bothe to more and lesse.

Wolcum,
Wolcum,
Wolcum be ye that are here.
Wolcum Yole!
Wolcum alle and make good cheer.
Wolcum alle another year.
Wolcum Yole.
Wolcum!

 入場・退場・ハープのみの間奏曲・ソロのお姉さんたちだけの曲も含めて全11曲、暗譜しました。今でもそらで歌えます。当時は意味もわからず歌ってましたが、冬至祭の歌だったんですね。他の曲も全編「キリストかっこいい!マリアさま美しい!」という内容の歌詞になっています。詩は作者がわかっているものから不詳のものまでありますが、どれも14〜16世紀に書かれたガチ中英語です。綴りも発音も現代英語とは微妙に違います。中学に入ってから英語の勉強を始めた時に「あれっ、綴りが違う…」と思った単語がいくつかありました。

この経験のおかげで、ME読んでもあんまり目が滑らないのは助かるんですが、今取り組んでいるのは「キリストかっこいい!」っていう話ではないのでやっぱり難しいです。

私のお気に入りの曲も貼っておきますね〜。歌詞は動画の中に出てきます。最後の"This Little Babe"というのは「戦うキリスト!」って感じで本当にかっこいいです。

 


Balulalow - As Dew in Aprille - This little Babe

文学はとっつきにくいですが、音楽から入るのもありですよ、みたいなお話でした。