驚異と怪異の場――<自然>の内と外

イベントとツールのお知らせです。

来たる11月3日(金・祝)、三田キャンパスにて国立民族学博物館主催のシンポジウム「驚異と怪異の場――<自然>の内と外」が開催されます。

公開共同研究会「驚異と怪異――想像界の比較研究」

プロジェクトの内容紹介に

「驚異」marvelous や「怪異」uncannyは、現代における自然界には存在しえない現象を描いた幻想文学、いわゆるファンタジーの部類に入るとみなされる。近代的な理性の発展とともに、科学的に証明のできない「超常現象」や「未確認生物」はオカルトの範疇に閉じ込められてきた。しかし近世以前、ヨーロッパや中東においては、犬頭人、一角獣といった不可思議ではあるがこの世のどこかに実際に存在するかもしれない「驚異」は、空想として否定されるべきではない自然誌の知識の一部として語られた。また、東アジアにおいては、実際に体験された奇怪な現象や異様な物体を説明しようとする心の動きが、「怪異」を生み出した。 本研究会では「驚異」と「怪異」をキーワードに、異境・異界をめぐる人間の心理と想像力の働き、言説と視覚表象物の関係、心象地理の変遷などを比較検討する。 

 とあるようにおばけや妖精などのちょっと超自然的なものがテーマです。心理学っぽい視点から横断的な研究をされているようで、面白そうですね。今回のシンポジウムは弊塾が会場ということで、うちの先生方が何名か登壇されます。中世英文学の松田隆美先生、中世哲学の山内志朗先生、独文学の粂川麻里生先生です。事前申し込み不要なので、これらの分野に興味のある方はぜひ!

閑話休題、最近PCとスマホに入れたツールもご紹介。

東京都内の図書館全部から蔵書検索のできるサイト、カーリルローカルを愛用しているんですが、そこで紹介されていたアプリを入れてみました。

www.libron.netPCやスマホのブラウザにインストールするアドオンです。これをインストールすると、Amazonで検索した本が全国どこの図書館に所蔵されているかがわかるようになり、便利!大学図書館も検索対象にできるので、KOSMOSを起動しなくても、読みたい本がメディアセンターにあるかどうかがわかります。貸し出し中かどうかもわかるのがすごいです。ちょっと手順は面倒ですが、うまくいくと楽しいですよ〜。ITに抵抗のない方、お試しください。(やり方がわからない時はご質問くださいね。)

先週暑いくらいだったと思ったら急に寒くなって、これはよくないなぁと思っていたら案の定、喉が少し痛かったりしています。夏スクからずーっと予定を入れっぱなしだし、これで疲れていない方がおかしいくらいだったのでそろそろ来るかも…。それなのにこの後も言語学研究者さんたちとのお茶会とか、バイオインフォマティクスさんたちの勉強会を聴講とか、なんだかんだでたくさん予定を入れていて、まるまる一日休める日がとうとう今月はなくなってしまいました。私ってバカじゃないのかしらとしみじみ感じている今日この頃です。いまさら何言ってんのって感じですが。

皆さまもどうぞ暖かくしてお過ごしくださいませ。