2017年度夏スクⅢ期4日目
ぼーっと過ごしていたら折り返してしまいました。今日を含めてあと3日です。
社会科学特論
忘れるところでしたが、先生は修士課程までは慶應の経済学部にいらしたのでした。ガチ経済学研究者だったわけです。
というわけで?今日は人口論から。
人口論ですわよ。
夏スクⅡ期の午後開講だった人口論!(なぜ知っているのか)
出生率と死亡率のグラフを見たり、等比数列等差数列の話が出たりで、実はいまいち経済学部度が低かった教室に淡い緊張感が走りました。先生から「マルサスとか知ってる人いないんですか」というツッコミが入るも黙りこくる経済学部民…(だって総合科目だし、まだ専門取ってない人も少なくないもんね…)
マルサスからユリウス・ヴォルフへの華麗な流れを経て、私の得意技であるダーウィンやメンデルへたどり着いた時にようやく一安心できました。
(嘘です。まだちゃんと読んでいないので全然得意技じゃなかったです)
このあとはいよいよナチスが優生思想のもとにユダヤ人を迫害し始めます。明日の講義、気が重いです…。
この科目は経済学部の人にも興味深いと思うし、史学専攻の人にも美味しいと思うので、先生に「来年もやってくれますか」と聞いたんですが「大学がやっていいと言ってくれたら…」というお答えでした。そうですよね。非常勤ですもんね…。
塾生から「この科目はすごくためになるから来年もやってほしい」という要望が出せるシステムがほしいですねえ。仕事や家の都合で毎年スクにコンスタントに参加できる人ばかりじゃないですもんね。
なお、画像や映像は相当エグいのでそこはご承知おきください。
心理学特殊
実は社会科学特論でも、傷痍軍人の話題で、五体満足で戦場から戻ってきても顔を損傷した人はそれだけで差別を受けて、元気で働けるにもかかわらず社会で居場所がないというお話が出た時にこの本について触れられました。
顔ニモマケズ ―どんな「見た目」でも幸せになれることを証明した9人の物語
- 作者: 水野敬也
- 出版社/メーカー: 文響社
- 発売日: 2017/02/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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おそらく午後の授業でも、先生はこの本のことを言いたかったのではないかなと思います。
美醜の問題って、当事者にとってはすごく深刻なんですよね。戦争という一大イベントがなくても。傷痍軍人と同じく、元気で仕事もできるし学校にも通えるけど、顔に傷や痣があるというだけで、人目を気にして小さくなって生きていかなければいけない人たちに対するケアは、現代の日本でもまったく不十分だと思います。これは社会学のレポートを書いた時にも感じたことなのですが。
それでも人は見た目にこだわらずには生きていけないのですが、それはなぜなのか、という疑問に認知心理学の観点から切り込んだのが、午後の内容でした。
午後も経済学風味満載でしたね。GDPに対して「見た目」にかける割合とか、サンクコストとか。
私としては、自分が大学生活を続けてしまっていることこそがコンコルド効果なのではないかとびくびくしています…。
アンチエイジングの話は耳が痛かったのですが、気にしても仕方がないので素のままで生きていこうと思いました…。綺麗な人には綺麗な人なりの悩みもあるみたいですしね。
交通違反の点数をおまけしてもらえるのは、羨ましいかな?と思ったけど、おまけしてもらえそうだからってわざわざ違反するわけでもないし、無意味な羨望でした。
夕方は教職員との懇親会だったんですが、なんと!文学部の先生が全然いらっしゃらなくて、文学部民はしょんぼりでした。社会科学特論の先生と少しお話しして、通りがかりの国際経済学の先生を無理やり捕まえたけど、やっぱり文学部の先生とお話ししたかったです。
めげずに明日もがんばりましょう。