2019年度春期卒業論文指導 指導教員が決まりました

初回指導ではどのタイミングで教員が決まるのかわからなかったんですが、2回目以降の皆さんの調査票が更新されるのと同じでした。ほっとしたような、より一層緊張するような、不思議な気持ちです。先生のお名前、名字だけ記載なのですが大丈夫なのでしょうか?(学籍情報照会ページに記載されています)

4月の試験をぶっちぎって時間に余裕がある割に再レポもなかなか進まず卒論まで手が回っていないこの状況。あっという間に5月がきそうで本当に怖いです〜。

試験対策 : 哲学(総合)

ブロガーさんの間で話題になっていたので乗っかってみます。お手元に過去問集のある方はぺらっとめくりながらおつきあいください。この項は随時追記していきます。

哲学(総合)の過去問を見ると、毎回一行しか書かれておらず何を答えればいいのか?という悩みがまず生まれるのではないかと思います。1類の私でも、過去問の中にはとっさに何を聞かれているのかわからないものがありました。たとえば2016年第Ⅲ回などです。2015年第Ⅳ回も難問でした。

問題はシンプルな方が難しいです。私が初回合格したのは2017年度第Ⅰ回でしたが、その時は問題文がほどほどに長く、具体的な指示が書かれていたので助かりました。このふんわりした哲学(総合)の試験を乗り切るためにはどんな準備をしておくとよさそうなのか、私個人の体験をもとに書いてみます。

教科書は難しい

哲学(総合)の教科書は科学哲学を専門にされていた西脇先生(2012年度末ご退職)が書かれたものです。科学哲学がご専門なだけあって、数学や科学の話題がたくさん出てきます。文系学部の総合教育科目なのに、ユークリッド幾何学の話とかされてもわからないですよね。

というわけで、サイエンスにあまり詳しくない私たちには副読本が必要です。といっても科学哲学の教科書は(文学部のみですが)別にありますし、哲学(総合)は科学哲学そのものではなくむしろ現代哲学というジャンルが多くを占めています。副読本は古代や中世についてというより現代哲学に詳しい本を選ぶのがよさそう。

そのへんを踏まえた私のおすすめはこちらです。

哲学ってどんなこと?―とっても短い哲学入門

哲学ってどんなこと?―とっても短い哲学入門

 

ネーゲルは教科書にも出てくる哲学者です。試験問題にも時々出てきます。ネーゲルの専門は、心の哲学という人の身体と心の関係性について考える分野です。この本は哲学の難解なトピックについて簡単な言葉で書かれていて、教科書の記述でぴんとこなかった部分を埋めてくれるような内容です。この本を勧めたお友達もわかりやすいと言ってくれていたのでたぶん大丈夫!しかも教科書に出てくるトピックに沿った内容が多いのです。こちらの本を読んでから教科書に戻ると、書かれている内容が少しだけ身近な話題に感じられると思います。例えば…

2、3章は教科書p.159からの知識の話題(哲学用語でいうと、認識論、懐疑論)

4章は教科書p.247からの心の問題(心身問題)

5章はp.219からの言語哲学について

6章はp.345からの行為と倫理の問題(行為論、自由意志、倫理)

というように、教科書の内容を少し噛み砕いてわかりやすくしたものが短めに書かれています。

先にこのような副読本を読んでから教科書を読むのも一つの手かも。私はこの本に公共の図書館で出会い、これは絶対に手元に置いておいた方がいいと思い後日Amazonで入手しました。

思想・理論・人名

科学哲学の先生が書いただけのことはあって、哲学(総合)の教科書は科学的な記述が比較的多いです。でも試験を受けるにあたっては、数式などを一つ一つ理解している必要はありません。大事なのは思想や理論の名称や人名を頭に入れることです。問題文を見た時に、この話題は教科書のあの章のことを言っているのだな、とすぐにわかればその分解答を書く時間に当てることができます。巻末の索引に載っている用語や人名については、少なくとも試験当日に初めて見た、ということがないようにしておくことをお勧めします。余裕があれば章ごとの要約を作っておくのもいいです。このやり方はテキストが厚かったり難解だったりする持ち込み科目で時間の短縮に役立ちます。

解答の書き方

では肝心の解答をどう書くか…。

今まで哲学(総合)の科目試験を2回受験して2回とも(成績はともかく)合格した私が心がけたのは、いきなり結論「だけ」を書くのではなく、問題文で問われている内容を整理して理論立てて書くことでした。「〇〇の××について述べよ」という問題ならその流れに忠実に、まず〇〇とは何かについて説明し、次に××を説明します。「〇〇と××の関連性」であればやはり〇〇について、そして××について、最後に二つの関連性について書くという感じでしょうか。このへんの説明をきっちり書いていくことで自分の頭の中も整理されるのでよかったです。哲学(総合)の問題文では「自分の言葉で」という但し書きがある場合もありますが、普段から教科書や文献の要約を練習しておくと早く確実にできるようになるのでお勧めです。

さいごに

ところで、副読本の選び方は意外に難しいです。哲学関連の書籍で「入門」と名のついているものは、あまりにも一般的で試験勉強には向いていないか、入門って書いてあるくせにやたら難しいかのどちらかに当てはまってしまうものが多数見受けられます。一番いいのは直接先生からお勧めの文献を教えていただくことですが、通信生はそうもできないのが悩みですね。1類でスクーリングにも出てある程度哲学のことがわかってきた学友を見つけるのが早道かもしれません。

そして、哲学(総合)は哲学者の名前や思想を覚えて記述するということが求められる科目ではないので、いわゆるセンター試験の参考書的なものもあまり役に立たない可能性があるのですが…こちらは西洋哲学史倫理学の試験で役に立ちますよ!

最後に。持ち込み資料は多ければ多いほどいいというわけではないというのが私の実感です。たった60分しか時間がありませんので

問題文を見て、何を問われているのかを教科書から見つけ出す

          ↓

見つけた章を「自分の言葉で」要約し、問題文に沿った解答を作文する

という作業をするのが私には精一杯でした。

もちろん、内容を全て理解して的確な箇所を簡潔に引用できる自信がある場合は、追加の資料が役に立ちます。でもそれができる人はたぶん教科書だけでも十分な解答が書けるはずです。ただでさえボリューミーな教科書ですので、できるだけ隅々まで目を通して、せめて見たことのない用語や人名はない、という状態になるまで、事前の学習をがんばりましょう!

 

パソコンを買い換えました

5年使い続けたパソコンですが…

まだ普通に使う分にはまったく問題なかったのですが…

さすがに6年目に突入するので買い換えてしまいました。ものすごい衝動買い。

2年くらい前から「そろそろかなあ」と思いつつ放置していたので、そこまで衝動的でもなかったんですが、決めたら早いです。

昨日今日はセットアップやバックアップのリストアに費やしてしまいました。バックアップはほとんどクラウドに上げているので買い換えてもストレスなく移行できるんですけど、今回はクラウドのアカウントにうまく接続できないという大事件が起きて、一瞬すべて消え去ったようになってしまい相当慌てました。無事復活できてよかった。

私はクラウドを3ヶ所契約していて、ファイルを分散して保管しています。

クラウドに入れておくと何がいいかというと、もちろんPCの故障や買い換えの時にもファイルの保存と呼び出しができることが一番なのですが、自分のPCを持っていかなくても大学のPCからクラウドにアクセスして軽微な修正ができてしまうところかな。

月数百円なので、お小遣いから少し余分に出せばいいし、スマホのデータも保管できるしいいことずくめです。

新しいパソコンは気持ちがいい〜。でももう少し設定をちゃんとしておかなくちゃ。